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2020.10.19『 墜落制止用器具と会社の風土 』

  •  安全衛生に取り組まれている団体から、『グッドデザイン賞などの受賞をきっかけに会社組織や社内意識の変化があったか?』という質問を頂きました。 

     改めて考えてみると、確かに、外部の方から質問されたり、感想や評価を頂く事で、沢山の気付きや学びがあり、目線も変わります。

  •  グッドデザイン賞は、母のひと言からでした。日曜の朝、日本経済新聞をテーブルに広げ、グッドデザイン賞受賞品の全面記事に見入って「すごいなあ。」と溜め息まじりの母。私は「そうか、グッドデザイン賞を取ったらお母さん、喜ぶんだ」と思いました。正直なところ、最初の応募動機は、「母を喜ばせる」でした。 

     翌朝、私は会社での雑談時に「グッドデザイン賞に挑戦したいけど、安全帯はわかりにくいから難しいよね。」と言いました。ところが、「まずは、やってみましょうよ。」の返答で、急に動き始めました。その「やってみましょう」の言葉から、皆のプロジェクトになりました。応募書類を作り、審査があり、数ヶ月後にプレゼンに参加しました。これらの一つ一つの作業が会社を育て、風土を培うように思います。書類作成しながら、外部の異業種の方に伝え方を考える。プレゼンも限られた時間の中で、どのように安全帯という製品を解ってもらい、共感頂けるのかを考え、構成する。初回のプレゼンは東京ビッグサイトで行われました。二度目のプレゼンは、六本木ミッドタウンのオープンスペースで行われました。この中で安全帯を知っている人は、多分、いないだろうと感じた時間でした。 

  •  「やってみなはれ」は経営の神様、松下幸之助翁の言葉です。私たちのグッドデザイン賞の受賞も社内の「やってみましょうよ」と言葉がなければ、実現していませんでした。安全帯(墜落制止用器具)でグッドデザイン賞を頂き、また、フック単体にグッドデザイン賞の金賞を頂戴したのは、未だに「奇跡に近いのでは」と思うのも、これまた正直なところです。ひと言が積み重なり風土に育つ。思いや言葉は風で、人が土でしょうか。人の思いが重なり、安全衛生向上へと貢献できればと願います。