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2020.09.15『安全第一への歩み』

  •  2019年春先から「新規格の墜落制止用器具はありますか?」とのお問い合わせを連日のように頂きました。2020年は胴ベルト型墜落制止用器具に対し、お問い合わせを多数頂いています。 

      基陽が安全帯製造を開始したのは、2000年頃の約20年前。当時は「安全帯は面倒だから着けたくない」という声もありました。が、徐々に、「安全帯の装着が当然」という方が増え、ハーネスも定着してきました。更に、墜落制止用器具の用途を理解した方が「現場によっては胴ベルト式を装着」と現場によって使い分けているそうです。 

  •  厚生労働省 『労働災害による死亡者の推移』によると、1960年代建設作業者の事故による死亡者数は6,000人以上。日割換算すると、1日に約16人も亡くなっていたことになります。2019年建設業の労働災害による死亡者数は269人、うち墜落・転落による死者数が110人。50年前の7分の1まで減少しました。全産業の中で最も死亡災害が多い建設業は、継続的に墜落・転落災害防止対策に取り組み、長期的に減少傾向が続いています。 

     職場環境整備、安全装備等の労働災害防止対策や教育、資格取得活動も行われ、官民一体となって安全衛生活動が啓蒙されています。

  •  建設業の挨拶「ご安全に」この『安全第一』という言葉が提唱されるようになったのは、1900年初頭のアメリカです。世界規模の鉄鋼会社『USスチール』は労働災害が多発していたことから、掲げていた経営方針「生産第一、品質第二、安全第三」を、「安全 第一、品質第二、生産第三」に変更しました。安全第一を唱え、環境整備の結果、多発していた事故は減少し、品質や生産性も向上したとのことです。

  •  2018-2022年度の5年間を計画期間とする第13次労働災害防止計画では、建設業を引き続き重点業種に位置付けしています。建設業は「死亡者数を2017年と比較して2022年までに15%以上減少」との目標を設定し、2年目時点の死亡者数は目標を達成、2017年比17%減となっています。 

     新型コロナ、この名前のウィルスで世界中の安全安心が揺らいでいますが、安全衛生を啓蒙し続け、防止対策に臨み成果を出してきた建設業。コロナ社会への安全安心の供与への貢献が大いにあるように感じます。